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深圳の現代物流、画期的なアプローチとコストダウン

 深圳の物流業は、ますます国際化方向に向かっている。市西部で現在建設が進んでいる前海湾物流園区は国際物流企業にとって魅力的なロケーションで、世界最大の海運企業・MAERSKをはじめ、三井ロジスティクスなど著名な企業がこぞって園区の開発側と進出契約を結んでいるという。  物流園区の発展は、深圳の港や国際空港の発展にも多大な恩恵をもたらす。海と空の両方向からの勢いは、深圳の物流業に新たな道を切り開くチャンスを与えるものである。 海陸、両方面からの発展  今年上半期の状況データを見ると、深圳の空運・海運はいずれも美しい弧を描いて上昇している。深圳港航分局のデータによると、今年1~6月、深圳港のコンテナ取扱量は835.56万TEU(20フィート標準コンテナ換算)で、前年比12.37%アップとなった。このペースを続けた場合、今年のコンテナ取扱量は1,800万TEUを達成し、前年と同じ世界第4位の地位を守ることが出来る。  6月末現在、世界の海運企業50社が運行している深圳路線は計165本で、05年12月末より11本増えている。多くの船舶企業が深圳路線を拡大する方向にあり、MSC、COSCO、MAERSK、CMA-CGM、などの著名企業も船舶タイプを大型に振り替えてきている。最近では、MAERSKが全長350メートルの超大型コンテナ船を初めて蛇口コンテナポートに接岸させている。また特筆すべきは、広東大鵬LNG輸入受け入れターミナル第一期工事が6月に完成したため、深圳の港が中国で初めて、LNGの受け下ろしをはじめたことである。  深圳国際空港を見ると、今年上半期、郵便取扱量は前年比20.7%アップの25.47万トンに達した。また同時期の利用旅客数は同19.8%アップの911.93万人だった。  この2年で相次いで完成した国内貨物ステーション(処理能力50万トン)と国際貨物ステーション(同20万トン)も物流能力や効率アップに大きく貢献している。民営の航空貨物会社・東海航空や、中外合資の翡翠国際貨運公司など新たなパワーも加わり、航空貨物方面はますます発達を見せている。 コストダウンで流通量の拡大 物流業の発展には、深圳市政府の貢献も大きい。ここ数年、市政府では物流コストをさらにダウンさせるため、数々の新たな試みを打ち出している。「十一五(第11次5ヵ年計画)」の期間、政府と各物流企業は1,030億元を投資し、物流施設や関連基地の建設を予定している。 整備された環境の中で物流企業は水を得た魚のように活動し、深圳市の物流業は毎年平均12%程度のスピードで成長している。招商物流など大手企業も世界的に知名度を上げ、コカ・コーラ、P&G、BP、青島ビールなど著名メーカーの物流配送を引き受けるようになっている。 深圳の廉価な物流コストも多くの企業から注目を集め、大型小売企業のウォルマートは深圳市に物流配送センターを設立している。また、FedEx、UPS、DHL、TNTといった代表的な物流企業も深圳での投資拡大の意向を示し、深圳の国際物流業を絶えず刺激している。 新たなコストパフォーマンスの形 華南国際物流センターでは今年6月、「深港物流緑色通道」をスタートした。香港の葵涌コンテナターミナルと同センターの51km区間をつなぐもので、電子通関による手続きの簡素化やコスト削減をはかった画期的な措置である。これで、深圳および珠海デルタのIT製品が香港を通じて世界中へスムーズに輸出される通路が広がった。 深圳は、中国が進める「区港連動(港と保税区との連動)」のテスト地区である。塩田保税区では今年3月31日からこの措置を施行しているが、保税区で関税やその他税コストを免除されるほか、国内貨物が保税区に入ることで税金が還付される仕組みになっている。このほか、中間にかかる手続きが省略され、通関スピードも大幅に短縮されている。この措置は、1コンテナにつき350元の経費削減という恩恵をもたらしている。